2009.07.03

第3回~「梅山豚」輸入に成功

 『梅山豚』に心を惹かれた会長は、あの手この手で輸入を試みます。最終的に中国とのパイプがあったある商社の社長を介して輸入に成功します。しかし、当初1頭10万円と言われた梅山豚の価格は、様々な経緯から1頭100万円に吊り上がってしまいました。雄2頭、雌10頭併せて1,200万円、金額の高さにびっくりするでしょうが、これはそれからの苦労のほんの始まりであるとは梅山豚に魅せられた会長は気付きもしませんでした。
 生きた豚を日本に輸入するには検疫をパスしなければなりません。成田空港にて約1ヶ月、厳重な検疫を行い晴れて梅山豚は日本に入ることができました。しかし、養豚の盛んな茨城県は豚特有の病気も流行しています。
 貴重な梅山豚を守るため、会長は養豚の極めて少ない蓼科(長野県)に知り合いの肉牛農家を頼って委託する事を決めました。北京から成田、成田から蓼科へ、12頭の梅山豚はやっと落ち着く場所にたどり着きました。それは、平成元年の夏真っ盛りの事でした。
 夏の蓼科は、茨城と違って涼しく梅山豚にとってはすごしやすい場所でした。当時は道路事情が今とは違い、難所の碓氷峠を会長夫妻は交代でトラックを運転しながら何度も何度も蓼科に梅山豚に会いに行きました。
 梅山豚が21世紀を救う豚と信じて。

朝日を浴びる梅山豚

■お知らせ
HP限定のお中元申し込みを締め切らせていただきました。沢山のお問合せありがとうございました。商品数が許す限り、今後ともギフトシーズンなどにHP限定企画を実施しようと思います。その際は、またよろしくお願いいたします。

一覧に戻る