2010.08.24
第15回~販売のあしあと〜『デパ地下』で販売
2001年、日本の畜産業界が凍りつきました。BSEが国内で発生したのです。
連日放映される起立不能の牛の映像に、消費者の買い控えがおきました。
牛肉に代わるものとして豚肉や鶏肉の需要が高まり、その中で百貨店では銘柄豚を取り上げて販売するようになっていきました。
それまで梅山豚を百貨店に営業していた昇ですが、梅山豚の知名度の低さと、黒豚をはじめライバル銘柄豚の多さに断られてばかりでした。
しかし、ある日突然百貨店のバイヤーから電話をいただきました。「梅山豚を仕入れたい」と。
話を聞いてみると、お客さんから「梅山豚という豚があるから探して取り扱ってほしい」との声が多数寄せられているようでした。TVや雑誌で取り上げられる梅山豚は、その希少性や安全性から「食べてみたい豚」となっていたようです。
時に「デパ地下ブーム」と言われ、「梅山豚」は百貨店が特別に取り寄せた期間・数量限定の商品として、デパ地下で注目を集めていきました。
現在でも、北は札幌から南は九州小倉まで、全国の百貨店で「梅山豚」が期間限定販売されています。
販売予定を事前にお知らせすると、予約を入れる梅山豚ファンが増えているとも聞きます。
着実に梅山豚ファンが増えるにつれ、昇はファンに愛されることがありがたいことを実感していきました。
こうした梅山豚ファンのためにも、さらに納得のいく品質をお届けすることに昇はスタッフ一同と邁進していくようになりました。