2010.12.27
第19回~私達の目指すところ
私たち塚原牧場は何を目指して進んでいるのでしょう?
時々昇は考えます。
「梅山豚」は過去に沢山の養豚家が挑戦しました。
しかし皆ギブアップをした豚なのです。
それは、1産あたりの頭数が産まれすぎる事、だから未熟児が多い事、肺炎に弱い事、生育が遅い事、肉の歩留りが悪くコスト高になってしまう事、しかも豚肉規格に合わず「規格外」になって安くなってしまう事・・・・
これまでには、本当に沢山の困難がありました。
しかし、私達は長い時間をかけてその一つ一つの困難を解決する努力をしてきました。
誰もが「無理だ」と思った梅山豚は今、沢山のファンに囲まれ人気の豚肉になりました。
さらに、私達は自分で餌も作っています。しかもエコフィードという方法で。
大手飲料メーカー製麦茶の麦茶粕の飼料化を始めた1997年、誰もが「餌を手がけるなんて馬鹿なこと」と思っていました。
さらに、私達は梅山豚の肉を自ら販売しています。
百貨店を訪ね、料理店に通い、本当のファンを増やす努力をしてきました。
そう、私達が大切にしているのは「挑戦する心」なのです。
しかし、挑戦するだけでは今の私達はありえません。
挑戦する私達を応援してくれる「ファン」と「取引先」が無くては成り立ちません。
「梅山豚」は日本にわずかしかいません。近親交配で純血種は絶滅するかもしれません。
しかし、「挑戦する心」と、素晴らしい「ファン」と「取引先」があれば、
梅山豚がもし絶滅する事になっても、必ず私達は再び歩み続けられると信じています。