満天☆青空レストラン
「番組で梅山豚を取り上げるか候補に入っています」 それはいつもの電話から始まりました。これまで何度も同じ電話が入ったけれど、まだ取材されたことはありませんでした。きっとその時旬のフルーツや野菜や魚になってしまうのだろうな、梅山豚は季節関係なくいつでも取材できるから、と常々思っていました。
そんなことを考えていたところ、ついにその日が来たのです。生産者なら誰だって出演したい番組、日本テレビ『満天☆青空レストラン』その450回記念に念願は叶いました。
撮影日は桜にはまだ早い早春の桜並木の下で、社長の昇は宮川大輔さんとゲストを待っていました。スペシャルゲストということで、当日会うまで全く知らされていなかったそのゲストは二宮和也さん、そう嵐のニノでした。無事に二人に出会うシーンを撮り終え牧場に移動する際に、スタッフに今日のゲストは嵐のニノだよと電話しました。もう牧場ではスタッフがソワソワ、楽しい撮影の時間が始まったのです。
特に忘れられないのは、一緒に手作りした肉まんです。常時販売している肉まんは工場で製造しているので、実際に生地から作るのは初めてでした。発酵させた生地を伸ばして、梅山豚で作った餡を優しく包み熱々の蒸篭へ。二宮さんと宮川さんと一緒に初めて作った肉まんは、不揃いだけどとっても美味しくできてビックリ。今でもあの時の手作り肉まんの美味しさは忘れられません。
ゲストを交えての撮影は1日がかり、しかしそれだけではありませんでした。農場では梅山豚の撮影にもう1日、調理シーンの撮影にさらに1日と計3日もかかりました。撮影以外でも沢山のやりとりがあって、改めて30分の番組を作るのにこれほど時間がかかり大変なんだと実感しました。
さて、放送が始まると皆さんから「観たよ」「良かったよ」と続々反響が届きました。番組の最後に紹介された日テレ通販でも、梅山豚のしゃぶしゃぶと肉まんに大変な数の注文が入り、そこから約3ヵ月間商品の出荷に忙しい時間を過ごしました。
もう一つの驚きは、聖地巡礼のように二宮さんがテレビに映っていた庭で記念写真を撮らせて欲しいという来客が複数現れたことでした。改めて二宮さんファンの熱量に驚かされました。
出演したかった番組『満天☆青空レストラン』は、その後特別番組でも取り上げていただき忘れられない思い出となりました。