ゲストシェフを招いて
いつかは梅山豚のレストランを開きたいという想いを永年抱いていた社長の昇、直営のつかはら肉店をメンチカツのテイクアウト店として開店しましたが、イベント的にレストランを営業してみたいという考えもあり、実は飲食業許可も取得していました。
開店1周年を経たところで、いよいよいくつかのイベントを行うことにしました。まず最初にはクラフトビールの会を地元のさかい河岸ブルワリーさんを招いて行いました。道の駅さかいにできたビール工房で、IPAやペールエールの他にさしま茶エールも人気で、飲み比べをしながら楽しみました。その次に開催した日本酒の会では、地元の酒蔵 萩原酒造の若き杜氏萩原専務を招いて行いました。彼が醸した様々な日本酒の語りを聞きながらいただく梅山豚料理はいっそう美味しいものになりました。その後も焼酎の会、ウイスキーの会、ワインの会とお酒を決めてそれに合う梅山豚料理を創作しゲストに楽しんでいただきました。酒と梅山豚料理の共演は口コミであっと言う間に席が埋まり、毎回大盛況となりました。
そんな中、お取引のある東京の若手シェフが独立するため店を閉店すると聞きました。「今しかない!」ゲストシェフとしてつかはら肉店でお料理を作って欲しいと依頼すると、快く引き受けてくれました。
シェフの名は横田悠一さん、パリ16区の星付きレストランPAGESでスーシェフを務め、日本に戻ってからは梅山豚を気に入って料理に使ってくれていました。ディナーとランチをそれぞれ8席準備しましたが、東京に行かないと食べられないようなフランス料理を地元で食べられるとあって案の定予約はあっという間に埋まりました。パリを感じる一皿一皿に、自然とゲストの皆さんの笑顔が弾けました。そしてメイン料理はもちろん梅山豚、炭火で時間をかけて丁寧に火入れされたローストは、肉汁が溢れ出しとろけるような脂身で、横田シェフも自画自賛する出来栄えでした。
その後も不定期で開催したゲストシェフの会はイタリア料理、スペイン料理、中国料理等々、茨城、東京ばかりでなく大阪からもお取引のあるシェフが駆けつけ、美味しい梅山豚料理を振舞ってくれました。いつもとは違う慣れないキッチンでも、平常心で自分の料理を完成させるシェフ、改めて素晴らしいお取引先に恵まれていることを実感したのでした。
やりたかった事の一つがまた叶いました。常設ではないけれどゲストシェフを招いてレストランを開くことができました。シェフが創る渾身の梅山豚料理を是非地元の方々にも味わっていただきたい。そしていつかはこの地にレストランを、という夢が広がる社長の昇でした。