アレルギーへの対応
8大アレルギーをさらさら言える人は食に詳しい人でしょう。甲殻類の「エビ」「カニ」、穀類の「小麦」「蕎麦」、畜産品の「卵」「乳」、そして「落花生」「くるみ」です。これに2026年4月にカシューナッツが追加され、2028年4月から食品表示が完全義務化となります。さらに推奨されている食物アレルギー表示対象はこの他に20品目もあり、徐々に増えているのが現状です。
アレルギーが増えているのはどうしてでしょう?はっきりしたことは解らないようですが、現代は衛生的になり過ぎたため免疫の過剰反応が起こっているのではと言われます。子供の頃に細菌やウイルスに触れる機会が減って、人間に備わっている外敵と戦う免疫システムのバランスが崩れて無害なはずの食物や花粉などにも過剰反応を起こしやすくなっているようなのです。
また、食生活やライフスタイルが変化し、昔は日本人が食べていなかったキウイやナッツ類の消費が増加したこともアレルギーの原因のようです。さらに環境中のアレルゲンの増加もあります。住宅の気密性が増加したことや、花粉症との因果関係もあると言われています。
現代のママやパパたちは柔軟にこの時代に対応しています。子供ができて離乳食が始まったら一つ一つ少量与えてみて子供の様子を見ているようです。卵も卵黄と卵白に分けて試すようです。アレルギー反応が出ないのを確認してから卵の入ったお菓子を与える、現代はそんな時代のようです。
食物アレルギー保有者は、乳児で5~10%、幼児で約5%、学童児以降でおよそ1~2%だそうです。離乳食からアレルギーとともに生きる子供たち、保育園や小中学校でも給食に工夫をしながら提供しています。各家庭からの申告をもとにアレルギーの原因を除いて作るのが一般ですが、料理のバランスも崩れるため美味しさは二の次になってしまうのは致し方ないのでしょう。アレルギーの代替品を加えて作れたらいいのですが全てそうはいきません。アレルギーのある子供たちは皆と同じ給食を食べたいのに我慢する日々が続くのです。そんな中、一例では皆と同じ給食を食べさせたいと、アレルギー源を全て(極力)排除した給食を考えて半年に1回提供する自治体もあるようです。皆と同じ美味しい給食を食べられる喜び、子供たちの笑顔が弾ける瞬間です。
このようにアレルギーとの共存は現代の私達に悩ましい課題を投げかけています。しかし、そんな時代でも食の楽しさ、豊かさをいかに子供たちに伝えて行くのか、私たち大人に課せられた宿題だと感じています。