豚がペットになるの?
マイクロ豚って知っていますか?
ミニブタよりも小さくペット用にイギリスで改良された豚のことです。
いまそんなマイクロ豚と触れ合えるカフェができて、しかもペットとしても購入できるとかで、密かなブームになっていると聞きました。
実は先日埼玉県越谷市にあるその豚カフェを覗いて来ました。
私は豚を飼育しているため、豚の感染症に気をつけてカフェには入りませんでしたが、中は予約でいっぱいで4時間待ちでした。
カフェ入口で入場料を支払い別料金で飲み物を注文して中に入り、好きな豚を抱いたりして触れ合えるようです。
入り口横では、マイクロ豚を抱いた小学生くらいの女の子がいて、お母さんがスタッフの人と契約書のようなものを前に説明を聞いていました。
おそらく、マイクロ豚を購入されるのでしょう。
豚と触れ合っているうちに可愛くなり飼いたくなったのでしょう。
豚を飼う私としてはビックリで、時代の変化に付いて行けない感覚でした。
豚は犬の様には鳴かず、実は臭いも少なく、散歩に出る必要もなく、トイレを覚えるのも早いです。
「お手」や「お座り」だってできるようになりますよ。
なんて説明が聞こえてきます。
確かにほとんど寝て過ごすのが豚で手間いらず、豚を飼いたくなる人がますます増えそうです。
最大手のショップは既に450頭のマイクロ豚を販売したそうで、おそらく1000頭以上の豚がペットとして日本中で飼育されていると考えられます。
金額は1頭あたり20~30万円ですので市場規模は2億円を超え、餌や保険やケージなども合わせて市場は拡大すると予想されています。
しかしマイクロ豚とはいえ小さいままではいきません。
3kgほどで購入しても40kg程度まで大きくなるそうです。
犬でいえばゴールデンレトリバーなどの大型犬に相当します。
もう抱っこはできない大きさです。
大きくなればそれだけ餌も食べます。
そして糞尿も多くなります。
大きくなると可愛さが無くなって、手放したくなる人も増えるかもしれません。
そこが心配です。
豚はイノシシの仲間です。
野生化して野生のイノシシと交配したり、いま流行りのウィルスに感染する可能性もあります。
犬や猫のように捨てられて保護された後殺処分なんてなれば人間の身勝手な振る舞いが増えるだけでしょう。
ペットとして飼う人はそんなこともしっかり考えた上で豚を飼って欲しい。
少し心配な豚ペットブームの話です。