2024.01.01

謹賀新年

 皆様も穏やかなお正月を迎えていらっしゃることでしょう。
 お陰様で2023年も皆様に支えていただき乗り越えることができました。本当に感謝しかありません。そもそも梅山豚は販売先がありませんでした。市場に出荷すると体型の悪い梅山豚は「規格外」という格付になり安値で取引されました。未熟児がたくさん産まれるため育てるのが難しく成長も遅い梅山豚はコストがかかります。継続するためには買い支えていただけるファンが必要なのです。
 2023年、コロナウイルス感染症は第5類へ指定替えされ、以前の日常が戻りつつあります。お客様やお取引先様からも明るい声が聞こえるようになり私たちもホッとしています。
 しかし、世界はウクライナに加えパレスチナも戦争となり、アメリカのリーダーシップは影を潜め、中国は景気減速が鮮明になり、インドなどのグローバルサウスと呼ばれる国々の存在感が増して世界は一層混沌として来ました。この流れは2024年以降も続きそうです。
 そんな中でも日本は比較的穏やかな国と言えます。美しく、美味しく、安全で、円安でお得な日本を訪れる外国人が過去最高の2000万人に達し、さらに増えているのもわかります。
 ただ人気の日本も世界の中の小さな国に過ぎず、世界で起きていることに影響されず生きることはできなそうです。世界では人口が80億人を超えました。地球規模の気候変動により安定した食料生産が難しくなっています。限られた食料の奪い合いが今後一層起きると予想されています。グローバルからローカルへ、地政学的なリスクに向かい合うのが2024年でしょう。私たちが梅山豚で取り組んで来た国産トウモロコシなどの自給飼料は、こんな時代を切り抜けるモデルになると考えています。
 私達はこれからも愚直に梅山豚を中心として国産飼料の取り組みや、地元貢献に取組み、未来の農業を担う人材を積極的に採用し、さらに美味しい梅山豚をお届けできるようスタッフ一同努力していきます。
 梅山豚を通じて『食』と『農』と『環境』という分野の新しい時代に挑戦し続けていく私たちを2024年もどうぞよろしくお願いします。

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