新年明けましておめでとうございます。
皆様、穏やかなお正月をお過ごしでしょうか。
2022年、梅山豚を飼育する私たちにとっては試練と喜びの交錯する年になりました。
コロナウイルスには第6波、第7波と引き続き苦しめられました。
また、長年利用してきた屠畜場はグループ農場で豚熱感染が発覚して経営破綻し屠畜場を移ることになりました。
さらにウクライナ紛争と円安では飼料価格の大幅な高騰が起きています。
コロナや豚熱、ウクライナや円安は私たちの経営努力ではどうすることもできないことですが、次々にそして同時に降りかかる厄災に心が折れそうになった年でした。
しかし、試練ばかりではありません。
豚熱感染を免れ新しい屠畜場に移ることができ現在も無事に梅山豚を皆さんにお届けできています。
飼料価格の高騰も地元でトウモロコシをつくる仲間が出現し、ある程度抑えることができています。
今年はさらにトウモロコシをつくる仲間が増えそうです。
長年望んでいたテレビ番組「食彩の王国」にも出演することができ、皆様はじめお取引先の方々が番組を観て大変喜んでくださいました。
こうした試練と喜びが私たちをまた逞しくしてくれたような気がします。
梅山豚を続けることは挑戦を続けていくことなのでしょう。
そんな2022年も皆様に支えていただき乗り越えることができ、本当に感謝しかありません。
そもそも梅山豚は販売先がありませんでした。
市場に出荷すると体型の悪い梅山豚は「規格外」という格付になり安値で取引されました。
未熟児のため育てるのが難しく成長も遅い梅山豚はコストがかかります。
皆様に支えていただき継続する事ができたのです。
私達はこれからも愚直に梅山豚を中心として国産飼料の取り組みや、地元貢献などに取組み、未来の農業を担う人材を積極的に採用し、さらに美味しい梅山豚をお届けできるようスタッフ一同努力していきます。
梅山豚を通じて『食』と『農』と『環境』という分野の新しい時代に挑戦し続けていく私たちを2023年もどうぞよろしくお願いします。
2023年1月吉日
株式会社 塚原牧場
代表取締役 塚原 昇